それは2019年6月23日(日)の出来事でした。
夕方頃、外出時に見知らぬ番号から着信がありました。
サザエさんのタラちゃんそっくりな声の若いお姉さんからの営業電話でした。(いやほんとにタラちゃんで、一瞬力が抜けましたよ。)
これまで何度かTEPCOから同様の勧誘電話は受けていたので、内心「またか・・・」と思いつつ、これまでは夜の8時とか結構非常識な時間にかかってきていたのでそれだけでうざったくなり即切りしていたのですが、今回のお姉さんはとても丁寧な対応だったので一応話だけでも聞いてみることにしました。
目次
結論:我が家はおまとめプランのメリットは薄かった
結論としては、翌日にあらためて電話をもらい、キャンペーン中ということもあり東京電力におまとめプランに変更したのですが、短期的には確かに特典がありましたが、長い目で見たら損はしないけど特に得もしないプランでした(笑)。
なぜかというと、我が家は夫婦2人暮らしかつ共働きで日中は家を空けているので、そもそも電気もガスもあまり利用していないために割引率が低い(あるいは変わらない)ためです。
そういう家庭は変更時の一時特典がない限りは、どの会社のプランでもおまとめ割のメリットはそこまで感じられないのではないでしょうか。
やはり公共料金のような固定費については、家族人数が多い、日中は自宅に必ず誰かがいて電気・ガスを使っている、そもそも設定プランが過剰、必要家電が多い、同時稼働の家電が多いなど、それなりに利用量が見込まれているからこそ、見直ししての割引効果が得られると言えそうです。
契約を見直してみてのメリット
加入割引と基本料金からの割引が発生(ただし最初の1年間のみ)
変更前の契約では、TEPCOでは「従量電灯B(契約アンペア数は30A)」、東京ガスでは「湯ったりエコぷらん」でした。
今回のTEPCOのおまとめプランにより、我が家は電気料金プラン名が「スタンダードS」、ガス料金プラン名が「とくとくガスプラン」に変更となりました。
このセット割適用により、電気料金からは毎月100円が割引される、ガス料金は基本料金自体も若干安くなりますが、さらにスタート割として5%割引(我が家の場合は毎月60~70円の割引)がされるという内容です。
ちなみに私、この見直しをするまで認識がなかったのですが、公共料金の契約って基本1年間で、解約申し入れがなされない限りは継続、という形なんですね。
そのため、上記の各種割引も1年間のみという形でした。ずっと割引してくれればいいのにぃ~!
見直しによる初期費用がかからない。東京ガスの解約手続きもTEPCOがやってくれる
今回の見直しにより、東京ガスの解約が生じるわけですが、その手続きはTEPCO側で行ってくれます。これは単純にうれしい。
確かにそうでもしないと、面倒な公共料金の見直しなんてしてくれない人が多いからかもしれませんが。
また、スマートメーター(※)の設置が必要となるのですが、その工事費も基本無料です。
我が家は数年前にアンペア数の変更工事をしていて、その際にスマートメーターに変えていたのでこの点については手間がありませんでした。
単純に、支払いが一本化できる
見直しにより契約会社がTEPCO一本となるので、当然、支払いも一本化されます。
我が家は変更前は電気料金は私名義の契約、ガス料金は夫名義の契約とバラバラだったのですが(理由は忘れました…)こちらもこのタイミングで合わせることができてよかったです。
キャンペーン期間の特典が意外と大きかった
私が申し込んだのは6月の最終週だったのですが、この期間中の申込みでは以下のキャンペーンが実施されていたようでした。
吉野家、EPARKとコラボレーションキャンペーンをはじめます! ~電気・ガスを同時にお申込みいただいた方へギフト・クーポンをプレゼント~
(東京電力エナジーパートナーHPより)
これなんですが、タラちゃん(オペレーターさん)が最後の最後に言うもんだから、キャンペーン内容をまったく知らずに申し込んだ私は、「お、おおう…?」という変な感じになりました。
内容は、吉野家で使えるデジタルギフト6,000円分、EPARKリラク&エステで使えるクーポン
4,000円分ということで、計1万円のギフト提供。正直、プラン割引よりずっとデカい特典です。
デジタルギフトクーポンは7/11頃に届くということなので、吉野家のギフトは夫にプレゼントして、エステクーポンは私が使いたいと思います。なんだかんだで楽しみです♪
なお、現在は以下キャンペーンを実施しています。
TEPCOで電気とガスをまとめると、ガス代基本料金3ヶ月無料!
(東京電力エナジーパートナーHPより)
あえて言いましょう。デメリットを感じた点
クーリングオフ期間が終わる直前に契約事項資料が送られてきた
電話での申し込み後、7月初旬に重要書類在中と書かれた封筒がTEPCOから送られてきました。
大体の内容は電話で説明されたとおりだったので問題はなかったのですが、一点、クーリングオフ期間について。
契約締結日は電話で受付をした日(6月の最終週)とあったので、クーリングオフ期間(受付をしてから8日を経過する日)って事実上ないに等しいやんけ…。という印象を受けました。
違和感を感じたのは私だけでしょうか?
今回のように電話で説明を受けた場合、後日書面を確認したときに思い込みに気づき、「説明とちがうじゃん!」ということもあり得るため、書面を受領した日からとかにしたほうがいいんじゃないかなあ、と思いました。
東京ガスの契約時にあった割引は(おそらく)なくなる
微々たる金額ではありますが、東京ガスの割引プラン(お得なガス料金契約の対象機器を設置している場合。我が家であれば給湯機)があったんですよね。
この割引まではさすがに継がれないようです。
残念ってほどでもない額ではあるのですが、できれば事前に説明もほしかったな♪と。
電気料金自体のお得なプランは他にもいろいろある
今回はTEPCOの顧客囲い込み作戦に陥落しましたが、電力・ガス自由化により現在はいろいろな会社からお得なプランが出ています。
スマホも今はキャリアだけではなく格安SIM(MVNO)が出てきているように、安い会社のプランでも全然問題ないじゃん!ということがわかれば、今後もまた見直しを考えると思います。
なんだかんだ、ガスより電気のほうが利用頻度が高いですし料金もかさむ傾向にあるので、おそらく今後は電気料金の割引がより魅力的、かつサービスの充実している会社が伸びていくのではないでしょうか。
まとめ:今後もどんどん新しいプランが出てくることが予想される電力・ガス自由化市場。自分にとってより良いサービスを提供してくれる会社を選ぼう。
スマホ市場と同じく、選択肢が多くなったことで「一体どこを選んだらいいんだろう…」と逆に困ってしまうことがありますよね。
電気やガスは生活に必ず必要になるものですし、固定費なので、自由化されると競争がデッドヒートするのは自然の流れです。
おそらく顧客の8割くらいはコスト面(料金が安いかどうか)で選ぶと思うので、供給できる環境が整備されたらこれから参入する業界もどんどん増えてくるのではないでしょうか。
(今でもかなり多くなっていますが…)
私も、今回の見直しは短期的にはよかったかもしれませんが、長期的にはさほどメリットがない内容なので、今後、プランが魅力的な会社が出てきたら積極的に見直しをしていきたいですね!