雑記あれこれ

資産はキャッシュを生み、負債はキャッシュを減らすもの。日本の家は資産ではない悲しい事実

ふじよしだ
ふじよしだ
自分の家を持つのってドリームだよねえ~。
ナスB
ナスB
えっ、これからの時代はシェアハウスでしょ?
ほーくん
ほーくん
いや、これからの時代は木の上に巣をつくることだと思うぞ。これで地震も津波もこわくない!
ふじよしだ
ふじよしだ
はいそこ、鳥ルールを語らないで。なんか持ち家のイメージってここ数年でガラッと変わったよね。昔は当然のようにマイホームを持つのが勝ち組だったのに、今はマイホームは負債だから持つなって論調が強いよね。
ナスB
ナスB
そうそう。2040年ころには住宅購入世代の人口がスカスカになるから、不動産はタダ同然になるという噂もあるしね。
ほーくん
ほーくん
ふーむ。マイホームがなんでそんなにリスク商品に成り下がっちまったのか、気になるから調べてみようぜ!

結論:この先、持ち家(マイホーム)は買うべからず

これからの時代、長期ローンを組むのは危険すぎる

住宅ローンは終身雇用が前提で、勤務していくうちに安定した昇給を得られるタイプの人(多くは同じ会社に長く勤めるサラリーマン)がとれる方法です。

今後は会社が従業員を守れなくなり、1人当たりの転職数が約2~3回と見込まれていますので、長期ローンはハイリスクとなります。

数字マジックとはよく言ったもので、不動産会社はあの手この手で家の購入を後押ししますが、長期ローン(30年以上)の利息は金利にもよりますが3,000~4,000万円の家を買ったとすると1,000~1,500万円にもなります。

住宅ローン控除は確かに住宅ローンの負担軽減をしてくれる素晴らしい制度ですが、控除期間は10年間です。長期ローンだと明らかに利息負けしてしまいます。
その間にも維持費や修繕費、さらには税金(固定資産税など)で別に出費がありますし、ローンを組むなら長くても15年までが理想でしょうね…。

そういった意味で、家を購入することに関しては、公務員最強時代が来るかもしれません。
もちろん、仕事を辞めなければの話ですが。

怒涛の人口減少時代。売れない資産があったら子供に負担をかけてしまうかも・・・?

私の周りでも多く見られるのですが、都市圏では、親と同居する人が増えています。

これは、高齢の親のサポートという面もありますが、子供が親の家を譲り受けるという面も多いと思われます。
一戸建てであれば、少なくとも土地代はかからずに新居(二世帯住宅)を建てられるわけですからね。

しかし、都市圏などある程度の便利な立地であればよいのですが、同居できない僻地(暴言でごめんなさい)に親が住んでいた場合、その家は残念ながら築年数が高すぎて、たとえリフォームしたとしてもほぼ売れないでしょう。

最悪シナリオは、親が高齢者もしくは要介護者になっても老人ホームの費用が出せず、亡くなったら壊すしかない家に税金を払い続け、また、家を子供に遺産相続させることで最終的に多大な負担をかけてしまうという(子供側が)悲惨なものです。

ふじよしだ
ふじよしだ
うわうわうわ、想像しただけでもこわすぎる・・・!

少子高齢化により不動産価値が下落するのが明らか

上の記述ともつながりますが、今後さらに少子高齢化が進んで人口が減ると、住まなくなる空き家が増え、深刻な不動産余りが発生します。
よって、日本全体として不動産価値が暴落することが確実となります。

今ですらすでにその兆候が現れているので、団塊の世代が亡くなるときが恐ろしいです・・・。

田園調布に売り看板が立つ 進む高齢化、成約価格急落(NIKKEI STYLE)

需要と供給のルールから、持ち家は一度買ってしまったら二度と売ることができないものと覚悟すべきでしょう。

個人的に持ち家の購入がリスクだと思った経験

買おうと思うと買いたくなくなる出来事(=自然災害など)が起こる

個人的にはパルプンテ現象と呼んでいるのですが、そろそろ家を買いたいなと思って、いろいろ情報収集したり調べものをしたりしていると、「なんでこのタイミングでそんなことが起きるの?」いうことが発生し、見事に購買意欲が削がれてしまいます。

そう、私はもともとは持ち家派だったのです。

以下、経験したパルプンテ現象です。

  • 2009年、無印良品の窓の家に惹かれ、検討をし始める → 激務により過労で倒れてしまい療養、それどころではなくなる
  • 2011年、社宅生活が嫌になり、マンションへの引越しもしくは住宅購入を検討する → 関東で震災が発生
  • その後、ふとしたタイミングで住宅検討をするたびに、日本全国で猛烈な台風、深刻な土砂災害、震災が発生
  • 2017年、ここで最後の職場にするぞ!と決めた職場を1年(2018年)で退職

たまたま2010年代が大規模な自然災害ラッシュといえたのかもしれませんが、局地的ではなく全国規模で自然災害が発生し、津波や土砂災害で住居を奪われてしまった方々を目の当たりにしました。

また、想定外の転職をしたこともあり、人生はどう転ぶか本当にわからないことを知り、いかに日本での住宅購入がリスクが高いのかが脳裏に刻み込まれてしまいました。

家に対するこだわりがある場合は余計にリスク度が高い

こちらはリスクがどうとかよりは単に私の願望に近いものです。その願望やこだわり自体がリスクだったというケースです。w

私はもし家を建てるとしたらどうしてもこれだけは譲れないというこだわりがふたつありまして、しかもそれを満たした建売もしくはマンションは皆無に等しいのですよね…。

ひとつは、大きい窓があって、午前中から日中にかけて太陽光を取り込める環境にあること。

もうひとつは、木造であること。

理由は、ひとことで言うと日本だから(日本に住みたいから)です。日本で家を建てるには木造建築の住宅が環境・気候的に一番合っていると思います。

現代においてそのような物件がほぼ見られないのは、防犯上の理由と都市部において需要がないからです。便利な都市部だと密集地ばかりなので特にそうですね。ほどよい田舎に移動しなければ実現はまず無理だろうなあ…。

なお、東京都内(特に23区内)においては、個人的には賃貸のほうが何かと潰しが効くし便利なのは事実だと思います。
持ち家になると残念ながら、一戸建てもマンションも東京都内以外の地域と比べ、不動産屋価格がガーンと跳ね上がります。なんでこんなにするわけーーー!?という価格で、とてもとても手が出ません。

とある気になった都内物件の住宅ローンの金利計算をしたときには、ほとんど住宅ローンを返すために一生働かにゃいかんのか…、とうなだれました。
まあ、親が土地を持っていてそれを譲ってくれるというならまた話は別なんですけどね!

この点は、リタイア後の楽しみにしようと思います。
そのときにまたどこに住みたいか、どんな家に住みたいかは変わっていると思いますしね。

まとめ:資産を買うこと以上に、負債を買わないことが大事。家を買うくらいならREITを買いましょう。

上記は、経済評論家の上念司さんの言葉です。

REIT(リート)とは、複数の投資家から集めた資金で様々な不動産を購入し、そこから発生した賃料収入などを投資家に分配する金融商品です。いわば株式投資の不動産版みたいなものですね。

過去記事にも紹介していますのでこちらもよろしければご覧ください。
【投資資産系の副業】:REIT(不動産投資信託)

今回は持ち家(マイホーム)のリスクについて紹介しました。
現代においてはすでに資産ではなく負債となっているマイホーム。これからの日本では急速な少子高齢化の影響も手伝って、その負債の意味もだんだんと重いものになってくるかもしれません。

住宅用に貯蓄している資金をREITに回して複利効果で資産を増やしていき、老後にそのお金を老人ホーム費用に充てるというのも、これからの戦略のひとつとなるかもしれませんね。